カミさんから,週末は出かけないのかと
催促されていたのだが・・・。
こう週末になると天気が悪くては,
中々,出かける気力さえ湧かない。
それでなくても,土曜の降水確率は70%だし,
日曜は,町内のゴミ拾いも有るし。
ただ,地元はダメでも,
梅雨前線から離れる群馬ならもしかしてと,
改めて天気予報を眺めたら,西や北に向かうほど,
天気が持ちそうなことが分かった。
ならば,以前から行こうと考えていた
旧六合(くに)村の世立八滝に行ってみようか。
世立八滝,中でも殺人(さつうぜん)の滝については,
もう二十年以上前,テレ東(土スペ)の「紅葉と滝」の番組で
放映された時から知っていたが,
滝前に立つには,激斜面をロープを使って下らねばならず,
およそ,一般向きの滝では無かった。
ただ,滝屋的には,いずれ行かねばならないと思っていた矢先の,
平成24年に遊歩道が設置されたことで,一気にやる気が冷めて,
いつでも行けるからといいや~的になってしまった。
今では,2時間くらいで周回できるそうダシ,
草津や中之条の温泉と組み合わせれば,
満足な一日になるだろう。
そんなワケで,6日(土)は,はや5年ぶりとなる六合へ。
前回は,花の野反湖周辺を周回したが,
今回は,滝見と温泉を目的に
出かけることにしたのでした。
渋川ICで高速を降りて,草津方面へひた走り
道の駅八ッ場ふるさと館でトイレを借りて,野反湖方面へ向かうと
道沿いには,チャツボミゴケ公園の案内がやたらとあって,
嫌がおうにも目を奪われる。
午前中に滝見を終えた後,昼食と風呂を済ませて
午後は,でんさんに教えてもらった
サクランボ狩りにでも行ってみるかと考えていたが,
カミさん的には,チャツボミゴケ公園の方が気になるらしい。
σ(^^)も,草津には10回以上通っているが,
未だチャツボミゴケ公園には,足を運んでいなかったのと,
小さいながらも滝が有ることは知っていたので,
サクランボ狩りは次の機会にすることに異論は無い。
まぁ,そんなこんなを話しながら,中之条町の
六合(くに)地区に入って,
駐車場となる滝見ドライブインに到着。
一番お手軽な大仙の滝は,最後に寄ることにして,
まずは,コース案内に従って,段々(だった)の滝へ。
ちなみに,世立八滝とは,八石沢川にかかる殺人の滝,井戸の滝,
不思議の滝,久内の滝,箱の滝,段々の滝,大仙の滝に
依田尾川にかかる仙の滝を加えた八つの滝の総称だが,
このうち今回の目的となるのは,
殺人の滝,段々の滝,仙の滝,そして大仙の滝の4つ
いずれも世立八滝の中では大滝に類するが,
それ以外の滝は,そもそもコース外だったり
樹幹越しに眺められる程度。
対してこの4つの滝は,間近から眺められるとあって,
大滝派のσ(^^)には,ありがたい。
案内図にあるとおり,急な坂を何度か登って,
天狗の足跡が展望できる,小ピークへ。
向かいの↑岩の凹みが天狗の足跡らしい。
途中,段々の滝が見える急な階段を下って,一度,沢床へ。
川床に降り立って,下流を眺める。
そして,上流には,アルミ梯子とミニゴルジュの先に,
段々の滝の白布が見える。
アルミ梯子を登った先は,テラスへと続いていて,
このテラスから,段々の滝を観賞できる。
とはいえ,テラスに降りる前から水煙が舞っていて,
防滴でもないカメラでは,壊れるんじゃないかと憂鬱になる。
一度,標準ズーム(15-45mm)のままテラスに向かったが,
滝の全体像を,画像に収めるには厳しくて,
上まで逃げ帰って,先日,滝を撮るために買った
広角ズーム(11-22mm)に交換することにした。
段々の滝は,落差20m。
世立八滝の中でも,この滝と殺人の滝が,
一・二を争う大きさ。
滝は,典型的な二段瀑で美しく,
水量も有るから,見応えは十分。
カミさんにしても次男坊にしても,
サッサと行ってしまうのは,いつものことだが,
今日は,バードウォッチングも兼ねているから,
そんなに先には行かないだろうと,放っておく。
其れでも,段々の滝を20分ほどで切り上げて,
仕方なく殺人の滝へと向かう。
途中,箱の滝が見えますとの表示に,奥を覗くが,
木々が葉っぱを茂らせていて,何が何やらサッパリ。
右に脇道が現れて向かってみると,久内の滝へ通じていたが,
階段の入口の扉には,鍵がかかっていて,
普段より水量は多いのだろうが,3mの滝のために
ワザワザ脇をすり抜けるのも何だかなぁ~と止めておいた。
この久内の滝の少し先で,ジムグリの子どもを捕まえて,
写真を撮っていた,変なヤツラにようやく追い付く。
途中,仙の滝へと向かう道を左に分けて,
殺人の滝がある金比羅山方面へ
そして,祠が祀られている金比羅山頂。
山頂からは,北に世立の集落が見えた。
金比羅山から少し下ると,平坦な尾根道が続いて,
諏訪神社方面への道を分けて,初めは緩やかだが,
徐々に傾斜が増してくる階段を降りて,
殺人の滝の展望台へ到着した。
展望台は滝の中段に設けられているが,此れでは木が五月蠅くて
滝の全容が見えないなぁ~と,柵の左手を眺めると・・・。
手すりの先には,薄い踏み跡に,古い細引きが設置されていて,
有難く使わせてもらって,無事に滝下に降りることができた。
殺人の滝は,落差20m。
典型的なヒョングリ滝だが,
あまりの水量の多さに大変なことになっている(汗)。
ちなみに,滝の名前は,昔,旅の途中で村に立ち寄った行者を,
村人たちが,金品目当てに,この滝に突き落として
殺したことに由来するらしい。
それにしても,あまりに凄い水煙に,ミラーレスが壊れかねず,
一度,合羽を取りに戻る始末。
合羽の下にミラーレスを隠すようにして,足下をさらわれないように
注意深く対岸へと渡って,映像を撮って楽しんだ。
それにしても,広角ズームを買っておいて正解だったナ。
広角じゃなければ,絶対に入りきらないモノ。
一番,見たかった滝ということもあり,
此処では40分弱時間を費やして,
次の仙の滝へと向かうことに。
先ほどの分岐まで戻って,依田尾川沿いの道を登って行くと,
奥に白布が垣間見えて・・・。
仙の滝へと着いた。
仙の滝は,落差15m。
正面左の大岩が印象的で,綺麗な姿をしている。
普段は,大して水量は無いハズだが,
此方もかなりの水量で,見応え十分。
仙の滝を存分に堪能したら,依田尾川沿いに
天狗神社経由で駐車場に戻ろうと,降りて行く。
ところが,何処でどう間違ったのか,遊歩道をロストしたようで,
天狗神社は,林道から遠目に眺めただけで舗装道へ。
まぁ,其れでも滝見ドライブインの駐車場に戻って来たが,
着替えた後で,大仙の滝に寄るのを忘れていたことに気が付いて
次男坊と見に行くことにした。
先ほど,着替えたばかりだというのに,
水飛沫を浴びているアホなヤツ。
この後,寄る処が幾らもあるのに,
濡らして失敗したとほざいていた。
しかし,今回も大仙の滝は,凄まじいナ。
まぁ,さすがに着替えてしまっては,
大人しくせざるを得ず,今回は離れた処から。
大仙の滝を見て,時間的にちょうど良いからと
野反湖の帰りにも寄った 六合 野のやに行ってみることに。
カミさんと次男坊は,きのこ三昧そばで,
σ(^^)は,まい天もりの大盛りにしたが,
蕎麦が美味いのは相変わらずダガ,
結構な量があって,十分,満足。
お腹が満たされたところで,次は,チャツボミゴケ公園へと向かう。
ちなみにこのチャツボミゴケ公園,今でこそ観光地と化しているが,
かつては群馬鉄山と呼ばれ,露天掘りにより鉄鉱石の採掘されていた。
その露天掘りの跡が穴地獄と呼ばれていて,
今では,チャツボミゴケ群生地の中心となっている。
一人600円の入場料を払って園内へ。
園内には,無料のシャトルバスが走っていて,
1kmほど離れた群生地の入口まで運んでくれる。
駐車場でバスを降りて,褐鉄鉱の説明板を見たら
↑の案内板を読んで群生地へ。
案内板にあった湯滝
此処でもσ(^^)は,滝見が目的の一つだから外せない。
対岸の支沢に落ちる白絹の滝
落差はあるようだが,どうにも名前負け。
そして,この群生地のメインとなる
穴地獄のチャツボミゴケ。
穴地獄は,至る処から酸性の水が湧いていて,
酸性水域を好むチャツボミゴケの国内最大の群生地だそうだ。
とにかく,色鮮やかな蛍光色の緑。
バスに乗って受付まで戻る途中,遊歩道は無いかと探してみたら
手入れのされていない道を見つけて,どうにか見られた温泉大滝。
ただ滝下に立つには,泥濘を進まなくちゃならないからパス。
まぁ,正面に立たなきゃならない滝でも無いからネ。
チャツボミゴケ公園の後は,お楽しみの温泉へ。
今回は,久々に草津の大滝乃湯で汗を流す。
でもって帰りは,高速代をケチって下道を走り
いつもの釜飯屋で晩飯を食べて,
充実した一日を過ごすことが出来たのでした
サクラマスさんは,仙の滝をご存知でしたか。
ちなみに,殺人の滝も珍しいヒョングリ滝ですから,機会があったら是非ご覧ください。
水遊び,今年の7月は,まったく歩けて無かったのですが,今日は休みをもらってようやく滝見に行って来ましたヨ。
でも,最近,長歩きをしていないから,直ぐにバテてしまって,稜線へ詰める気力もなく,結局,往復でした。
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